10月15日(月)

ロンドンとも今日でお別れです。

3泊4日のロンドン生活でしたが、2日目と3日目は郊外に出ているので、あまりロンドンにどっぷりという感はありません。それでも一通りの観光地は見てきたと言えそうです。

今日はロンドンの街中にいるので、スタートは遅く9時出発。チェックアウトを済ませ、フロントに荷物を預かってもらいます。この手のサービスはどこのホテルでも対応してくれますから、重い荷物を担いで観光しなくてもいいのは助かります。ホテルに戻ってくるのが面倒でなければですが。(今回は、午後の列車がホテルから徒歩10分の駅なので、簡単に戻れます。)

まずは念のため、午後の列車と切符の確認。歩いて10分程度でユーストン駅へ、そこで予約してた切符の発行。(自動販売機にクレジットカードを入れて、予約時にもらったPINコードを入力すると、いきなり切符の発行。以外に簡単にできました。)

ユーストン駅から地下鉄で「ベイカーストリート」に移動。
どこに行くのかもうわかりましたね。
「シャーロックホームズ博物館」です。
地下鉄のベイカーストリート駅も、一部がホームズ色に装飾しています。
わくわくします。だって、ホームズは小中学校時代のヒーローだったのですから。

地下鉄ベイカーストリート駅
駅の一部が、シャーロックホームズ仕様になってます。

博物館は駅から歩いて5分。特に迷うこともなく、すぐに見つかります。
見ると、すでに列ができています。
係のおじさんに聞くと、まずショップで入場券を求め、それから並ぶということ。すぐに指示に従い15ポンドで購入。(ここも高いな。)
博物館内はとても狭いので、上が空いてくるとタイミングを見て15人くらい入れてくれます。2階に上がるとそこはホームズとワトソンが会話をしていたいつもの部屋。自分の想像の半分くらいの小さな部屋です。この小さな部屋に2つの椅子、そしてホームズの調査道具やワトソンの診察箱が置いてあります。ほとんど全ての物語がこの部屋から始まったのですね。
もちろんホームズは架空の人なので、この道具もすべて本物ではありません。

ホームズ博物館、すでに人が並んでいる。
入り口のおじさん、いい味出してます。
黄色いパンフレットが入場券です。ショップで無料のパンフと勘違いして持っていこうとする人がちらほらいて、「これは売り物です。」とスタッフが声をかけてました。
中はとっても狭い。
こちらが、ホームズとワトソンが会話してた部屋。狭っ!!

30分くらい小さな館内を歩き回り、記念にしおりを一枚買ってきました。ほとんど買い物をしない自分にとって、これはとても珍しいことです。

ベイカーストリート駅から再び地下鉄で移動し、ウエストミンスター寺院へ。長蛇の列に突入し、40分並び、22ポンドというこれまた高額の入場料を支払い、しばし中の見学をします。この寺院にはニュートンなど有名な人も眠っているはずですが、あまりの人の多さにどれが誰の墓なのかわからず、ところてん方式に押し出された感じ。でも、日本語の音声ガイド(無料)の説明で、少しは理解が深まりました。

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ウエストミンスター寺院
40分待ちの大行列
ユーロに残りたい人々のデモみたいです。

ウエストミンスター寺院で時間を使いすぎました。
急いで歩いて「テートブリテン」に移動。
ここは美術館です。ターナーのコレクションが優れているという話ですが、ターナーはそれほど熱を入れてないので、今回は「オフィーリア」に会ってすぐに出てきました。
「オフィーリア」って、水の中に浮かんで顔だけ出してるあれです。

テートブリテン
こちらは静かです。

そう言えば、「オフィーリア」は、最近日本にも来てたような・・・東京で彼女の大きなポスターを見た記憶があります。
ここで、「美術作品は所蔵する博物館を離れるべきか」ということを改めて考えて見ます。例えば、私は今回「オフィーリア」に会いに来ました。とりあえず日本人がロンドンまで来てるのですから、相当高いお金を出して、です。それなのに「オフィーリアは留守です。東京に行っちゃいました。」と言われたら、かなり泣きがはいります。
では、作品の移動を許さないとしたら、遠い異国まで行けるような金持ち(自分をそのグループに入れることに抵抗がありますが、外国旅行ができるレベルという意味で)しか本物に触れることができないことになります。
じゃあどうすれば・・・。
個人的見解としては、「移動して、多くの人に見てもらおう。その作品のホームに行って会えなかったお金持ちは、お金あるんだから又行きましょうね。」でしょうか。
まあ、今回はオフィーリアに会えてめでたしめでたし。

オフィーリア いました。

これにてロンドン観光は終了。
キングクロス駅に戻り、オイスターカードを返して保証金の5ポンドを受け取り(クレジットカードに振り込み)、ホテルに戻って荷物をもらい、再びユーストン駅まで歩き、そしてリバプール行きの列車に無事乗り込みました。(指定席は窓側。通路側は、いかにも大学教授という雰囲気の老紳士が、分厚い本を2冊出して、集中して読んでいます。)

さあ、ロンドンを出発だ。

列車は2時間少々で無事にリバプール駅に到着。
本日のお宿は「ライナーホテル」。駅から歩いて10分です。
強烈に訛りのあるようなフロントのお姉さんの説明を(理解しないまま)聞き、とりあえずチェックインは完了。久々にバス(タブ)トイレ付きの豪華な部屋に泊まります。
本日で自由行動最終日なので、ちょっと豪華に食事をして、リバプールの夜は更けていきました。

リバプールのホテル。明日からまた船の中なのに、ギャップありすぎ。

そうそう、歩いている途中で、「ランチに飲み物付きで4.90」という表示を見ました。駅の小さなスーパーでは、「サンドイッチに飲み物とちょっとしたスナック菓子を3点自由に選んで3.99」という表示を見つけ、買ってみました。
ロンドンは高いなあという印象ですが、うまく探せば安いものもあるようです。ところで、今回のロンドンの旅に携行したのは「地球の歩き方2005〜6年版」です。10年以上前のものをブックオフで100円で買ったもの。歴史的な観光地なんてそんなに変わるわけないから、きっと大丈夫と思い、新しいものは買いませんでした。
不都合は多少ありました。入場料金がのきなみ1.5倍から2倍近くに上がっています。観光地でお金を払う度に「なんでこんなに高いんだよう!」と心を乱すのは精神的によくありません。もうひとつは、ユーロスターの発車駅が「ウォータールー」から「セントパンクラス」に変わっていたこと。まさか駅が変わってるとは思わず、セントパンクラスにいるのにセントパンクラスに行くために切符を買ってしまい、結局4.9ポンドの損失。
まあ不都合はこんなもんです。新しい「地球の歩き方」を買ってくれば、4.9ポンドより高いですから、結果的に古いのでOKと結論づけておきます。

「LOOK RIGHT」「LOOK LEFT」とっても親切なロンドンの横断歩道。
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